お見合いを考える時、お相手のプロフィールを見ながら、より理想の方に近いかどうかを考えます。
それは当然の事と思います。
例えば年齢はどのくらい離れているか、年収はいくらか、共働き希望かどうか、住む場所はどの辺りになるか、同居希望かどうか、趣味は、学歴は、お写真から想像するお人柄や好みのタイプかどうかです。
ただあくまでもプロフィールの中での判断で、自分が勝手に描いていた想像上の人物になるので、お会いして初めて、お相手の人柄が分かり、相性が合う合わないを感じ、条件の確認をし、初めて実像を知ります。
それが、たとえ希望していた条件と違っても、理想としていた方と違っても、別の面で魅力を感じることもあります。
特に自然体でお付き合いできそうな方でしたら、考えてみる価値はあります。
~実例~
「ピローン、ピローン」と電話が鳴り急いで出たところ、娘さんの結婚の事で、お父様からの連絡でした。
何か事情があるらしく、お会いしていろいろ話をさせてくださいとのことでしたので、早速、父娘でご面談させていただきました。
お父様曰く「この娘の上に兄(長男)がいたのですが、1年前に病気で亡くしました。26歳でした。とても残念で悲しいです」と。
更にお父様は「私の子供はこの二人なので、この娘には絶対幸せな結婚をして欲しいのです。また、駐車場が数か所、マンションも数か所持っており、これらの管理を息子に譲るつもりでいたのですが、叶うことができませんでした。
そこで娘の結婚お相手には、できれば婿養子を望むのですが、今の時代そのような人はいないでしょうか?」と。
お父様が描いていた将来は大きく崩れてしまい、娘さんの幸せを願う父親の表情は真剣そのものでした。
お父様のお話を胸が詰まる思いで伺いましたが、今迄も内容は少し違いますが、婿養子を希望する方の成婚をいくつか経験してきましたので、その経験談をお話させて頂きました。そして娘さんには「お兄様の分まで幸せになりましょう。一緒に頑張りましょう」とお伝えし、後ほど入会をしていただきました。
今は会員様の続柄は長男、長女が多くて、たとえ男性が次男や三男であっても、婿養子という考えをもっている方は少ないのが現実です。
早速、知り合いの結婚相談所の担当者に直接お電話をかけ、事情をお話し、それに合った会員様がいらっしゃるかどうかを尋ねたり、男性のプロフィールに「婿養子も可」の方をピックアップしながら、娘さんにご紹介するなど出会いを進めていました。
入会して1ヶ月も経たないこともあるのですが、お見合いは数件で、しかも交際には至らず、これは少し時間がかかりそうだと腹をくくっておりました。
今回娘さんが入会した少し前に、当「川崎生田相談室」に入会した男性がいらっしゃいました。
この男性ではと、一瞬頭をよぎりましたが、男性の年齢は娘さんより8歳上で、しかも一人っ子さんでいらっしゃるので、娘さんのお相手には到底無理な話と思い、他の女性とのお見合いに進んでおりました。
その男性は、誠実で優しいのですが、なぜかなかなか交際まで発展せず、今後の進み方を一緒に考えようと最初の面談をさせて頂きました。
その時に、少し時間がありましたので、一般的な男性の考えとして婿養子について、男性の意見を伺ってみました。
私からは、「婿養子というのは、男性として最初から考えたりしないですよね?まして長男さんは、先祖のお墓を守る役目もあるし、代々の名字を絶やすことはできないですし、自分の親を見送る責任もあるからねー」と、多くの方が考えるような話をしたところ、男性は「確かに男性が結婚を考えたとき、女性が男性側に嫁ぐと普通に思いますね。養子に行くとはなかなか考えづらいものだと思います」と。
「やっぱりそうだよね~」と私も納得するのでした。
所がしばらくして男性は「もし私で良かったら、一度その女性とお会いさせて頂けませんか?」と仰るのです。
「えっ!えっ‼貴男が?一人っ子さんなのに、大丈夫なの??」と、お伝えしたら「もちろん両親にも相談しますが婿養子云々の前に、お互いの相性もあるし、価値観も似ているかどうかもあります。それにはお見合いをしてから、その先の事は考えます。親の意見もあるしね」と、男性としては考えてもいなかったであろう婿養子の条件を、好意的に考えてくれたことに、こちらが驚きました。
娘さんにも男性の状況をお伝えしたところ、「お相手は長男でしょう?宜しいのですか?」と半信半疑ではありましたが、お見合いを承諾してくれました。
お見合いの日程は少し先でしたので、その間男性は、親御様に今迄の経緯をお話し、親としての意見を伺ったそうですが「貴男の人生なのだから、貴男が決めていいのよ」と言って頂いたそうです。が、淡々とした両親の返答に逆に男性の方が少し驚いたそうです。
その後お見合いをし、男性も女性も優しい方でしたからお互いに思いやりの深さを感じ、そして交際になり、とんとん拍子で話が進み2ヶ月で成婚になりました。
あとでわかったことですが、男性のご両親様は、「息子の人生なのだから、結婚のお相手は息子が決めていいのよ」といったのは、深く考えず一般的な話をしたつもりだったようです。まさか息子が本当に婿養子になるとは思ってもみなかったようでした。
「後の祭り」とはこういう事なのでしょうが、息子さんは今まで勤めていた会社を退職し、義理のお父様の不動産管理を任され、夫婦は仲良く幸せに暮らしています。その様子を見て親御様も「これでいいんだ」と微笑んでいらっしゃることでしょう。
婿養子になって、義理の親の近くに新居を構えましたが、自分の親も大事です。
ご夫婦で良く男性の親御様のご自宅にもちょこちょこ顔を出して、親孝行をしていらっしゃいます。
親御様とは夫の親、妻の親とは関係なく大事な存在なはずです。
親としても、二人が仲良く暮らしていること、幸せそうな家族になっていることが一番の幸せになっています。
人生で婿養子など、全く考えていなかったことでも、初めから拒否するのではなく、客観的にみてみる、ちょっと立ち止まって考えてみることで、また違った道を歩むことができるし、人生が大きく変わることもできます。
今回は婿養子の体験をお伝えさせていただきましたが、希望条件を絶対変えないというのではなく、視点を変えて考えてみる、お相手の条件を一旦は受け入れてみる、条件の中で何が大事かを考えてみる、工夫してみるなどすることで、たとえ今まで考えていた希望条件とは違ったとしても、その道の方が良かった、正しかったと思えれば良いのです。
どこにどんなご縁があるかわからないものです。
大事なことは、お二人が幸せであることです。
~川崎生田相談室の特徴~
川崎市、横浜市を中心に27年間「川崎生田相談室」の結婚カウンセラーとしてたくさんの出会いの経験がございます。当然ですが年齢もそれなりに重ねてきました。
だからこそ、お子さんの気持ちも親御さんの気持ちも、お相手の気持ちも、最も大事な会員様の気持ちも、少しは理解していると思っています。経験の浅い相談所とは違う味があると思っています。
同じことを2度3度言うこともあると思いますが(笑)。
先ほどの例のように、出会いは突然やってくるものです。コツコツと一歩ずつ歩みを止めないで活動していけば、あなたに合った出会いがあるはずです。
「不安にならなくても大丈夫!」「自信をもって!」「出会いを信じて!」です。
結婚カウンセラーを利用して、幸せをつかみましょう!
男性と女性は、お互いに「宇宙人」だと思っていた方が良いと、渡辺淳一氏の書いた本を読んだことがありますが、そう思っていれば腹も立たないという事のようです。
お互いにお相手が宇宙人と思えば、自分の考えはお相手には、理解できないこともあるかもしれないと諦めることもできるし、何とか理解してもらおうとして、イライラすることもなく、良い意味での「いい加減」が上手くいくという事のようです。
それほど男女の気持ちはわからないのです。
男性会員様は、女性会員様の気持ちがわからない場合が当然あります。
その逆もしかりで、
女性は男性の気持ちを理解しにくい所があります。
若い人は年配者の気持ちを、年配者は若い人の気持ちを、同じく理解しにくい所があります。
男性会員様に女性のカウンセラーがアドバイスするときに、女性の気持ちは理解できても、男性の気持ちを理解するのが難しい場合もあり、アドバイスが的を得ていない場合も考えられます。その逆の場合も同じです。
また、年齢による理解も、会員様とカウンセラーとは、親子位の年齢の差があれば当然理解度が下がります。
年齢が近い程、気持ちが分かると思います。
そういった意味でも、
「川崎生田相談室」の結婚カウンセラーは3人いますので、会員様に合わせたアドバイスができる、理想に近い相談所と自負しています。
何故ならカウンセラーの内訳は、50歳前半の男性と女性、70代の私(女性)の3人がワンチームとして、会員様のサポートをさせて頂いているからです
。
1人のカウンセラーのアドバイスが、絶対ではないと思っています。
3人でそれぞれの立場で考えたとき、会員様の気持ちに寄り添うことができると思います。
今は多くの結婚相談所があり、入会を考えている方が、どの相談所が自分に合った相談所かを判断するのは大変難しい時代になりました。
ホームページを見ても、きれいな写真に、ブログの覧、システムの説明、成婚者の声も、同じような内容のものがずらり。
どこが良い相談所かを判断するのは困難だと思います。
そこで、自分に合った相談所を見つけるには、理詰めでアドバイスというよりも、会員様の気持ちにそったアドバイスを心がけている所、相談所の規模が大きいというよりも、小さい相談所だからからこそ1人1人に時間をかけられること、それが形としては、川崎生田相談室は休みを設けていない、時間も朝でも夜でも常識範囲でしたら対応できます。
そうすることで、思い立った時に気軽に相談ができます。
婚活は孤独なもの、誰にでも相談できるものでもないので、1人で悩まずにぜひLineで電話で面談でご相談できます。
今年は猛暑で、気温40度を超えた地域もありました。
それでも空にはトンボが飛び、草むらからは鈴虫の声も聞こえるようになりました。
来月は10月。
猛暑の中でのお見合いに望むのは、辛い部分もありますが、10月はお見合いや交際に出かけるにはちょうど良い季節になります。
入会を躊躇している方は、一歩足を踏み入れてみませんか?
未来はどんな風になるのでしょう。
一緒にドキドキしませんか?