先日、NHKのニュース番組でマッチングアプリが、政府の方から「独身証明書」の取得を強化されたと報道されておりました。
今迄、独身であるか既婚者かわからずに、真剣に結婚のお相手を探していた皆様の事を思うと、対策が実に遅いと感じました。
結婚相談所では「独身証明書」を取得するのは当然の事であり、未婚者を確認するのは基本中の基本になります。
しかもまだ強化ですから、絶対条件ではないのです。
どれだけ多くの方が、既婚者と知らず交際をし、心に傷を負ったことでしょうか?
大事な人生の取り返しの利かないような被害になっている方も多いのではないでしょうか?

新規の面談の時や、入会手続きの時に、以前マッチングアプリに登録していたという話をよく伺うことがあります。
勿論マッチングアプリに登録をしている方の中には、プロフィールに書いてある内容に嘘がなく、真剣に婚活をしている方もいらっしゃるでしょう。
ただ本当の事を書いているのか、嘘の内容なのかは、なかなか判断し難いものだと思います。
「貴方は本当に独身ですか?」「本当にこの大学を卒業されたのですか?」「年収に間違いはありませんか?」などは、相当勇気のある方でないと聞けないものだと思います。たとえ勇気を出して聞いたとしても嘘を書いた人は「嘘を書いています」とは言わないと思います。

~マッチングアプリに登録していた方の苦い経験~

マッチングアプリに登録していた方から、いろいろお話を伺う事によると、とても危険な婚活をしていたなと驚くことがあります。

ある女性はこのような話をしてくださいました。

【ケースA】
素敵な男性だったそうで、当初はとても順調な交際をしていたと思っていたそうです。
彼とは何度もお会いしましたし、このまま結婚までいけたら嬉しいなという気持ちだったようですが、ある日突然、何の前触れもなく、急に連絡が取れなくなったそうです。何度も彼にお電話をしてみたそうですが、結局は繋がらないので諦めたようですが、もしかして既婚者だったかもしれないと。振り返ってみると何となく思い当たる節があったようでした。

【ケースB】
またある女性ですが、約1年半交際していた男性が無職だったと、あとで彼から聞かされたようでした。仕事の話が全く出てこなかったこと、どこで働いているのか聞いても「関係ないでしょ」と言われ、何となくおかしいなとは思いながら彼を信じたい気持ちが優先していたようでした。1年半も交際をしていましたので、女性にとっては真剣に結婚を考えていましたし、親御様にも紹介したいと思い、何度も「親に会って欲しい」とお願いしても「今度ね、もう少し経ったらね」と話をはぐらかされていたようでした。
なぜ無職でありながら、女性とお食事したり映画に行ったり交際ができたかというと、その男性は裕福な家庭の息子さんでしたので、無職でも彼女とのデートに困る事はなかったそうです。
1年半という長い期間、彼女は彼に愛情を注ぎ、結婚まで考えていたというのに、無職という現実を知らされ、どんな気持ちだったのか想像ができます。
ただ、彼女との交際を真剣に考えるのであれば、今からでも仕事を探せば良いことですが、彼女が仕事の事を話題にしても、特に仕事を探す訳でもなく、一向に働こうという態度も全く感じられず、そんな彼にガッカリしながら、ずっと泣きながら話をしてくれました。
その彼女は、そうは簡単に彼との別れを断ち切ることができず、もう一度話し合ってみると言って、結婚相談所への入会はせずに帰っていかれました。
その後はどうなったか、こちらから連絡することも失礼かと思い、気にはなっていますが、彼が仕事を見つけて幸せになって欲しいと、陰ながら祈るしかありませんでした。

【ケースC】
ある新聞に、「~困った時の法律Q&A~」として、弁護士の方が対応されていた記事です。
その内容は、(Q:女性の質問  A:弁護士の答え)  

Q マッチングアプリで知り合った男性と結婚を前提に1年交際をしていました。具体的な結婚の準備を始めたころ、相手が既婚者であることが分かりました。慰謝料など請求できますか?

A 請求できます。相手が独身だと偽っていたことが分かる証拠を準備しましょう。

Q 相手の子供を妊娠し、流産したこともあります。

A 結婚を前提に交際して妊娠し、慰謝料が増額されることになります。

Q 相手から「これは不倫だから、そんなことをしたら、貴女が僕の妻から訴えられるよ」と言われました。私も不貞相手として相手の妻から慰謝料の支払いを求められるのでしょうか?

A あなたは相手が既婚者だと知らなかったのですから、貴女が彼の妻に対して金銭を支払う義務は負いません・・・・・。

他にもいろいろな内容について書いてありましたが、

彼女の大事な人生に大きな傷をつけたことに対して、とても憤りを感じながらその新聞記事を読みましたが、「独身証明書」の提出を義務付けさえしていれば、こんな悲劇が起こらなかったわけです。
もちろんマッチングアプリで、めでたく結婚をし、幸せな家庭を築いた人もたくさんいらっしゃることでしょう。
ただそれは運が良いだけで、いつ自分の身に危険が降りかかるかは誰もわかりません。

確かに料金は安く、気軽にお相手を選ぶことができるかもしれませんが、自分の一生を、もしかして台無しにするような事があるかも知れないと、登録するのであれば、心して望む必要があると思います。

結婚相談所では、もちろん独身証明書は提出しなければ登録はできません。
住所のわかるもの、大学の証明書、女性は任意ですが、男性は必ず年収証明書が必要です。
さらにいろいろな資格を持ち、それをプロフィールに掲載するのであれば、その資格証明書も必要になります。
結婚相談所には、それぞれ担当者がおります。
当人同士で解決できない事が例えあったとしても、担当者を挟んでお2人が最も良い方向に解決することがあります。

当川崎生田相談室では、「CMS」という経済産業省の第三者機関認証の優良相談所になります。安心で安全な婚活を、そして素敵な出会いを心から願っております。

~友人(伴侶)のいない人は寿命が短い衝撃的なデーター

最近私が読んだ本にとても衝撃的な内容がありました。

「なぜ私たちは友だちをつくるのか」という題で、ロビン・ダンバー(著書・・・進化心理学者)の書いたものです。
この20年間の医学論文に最も驚くべき発見だと書いてありました。

社会的繋がり=健康

に関する研究で、患者数30万人超え、別の研究でも、対象者総数50万人弱で、調査期間7年という驚くほどの人数と長期に渡っての調査期間でわかったことが、

どれほど
暴飲暴食しようが
運動もせずダラダラしようが
最悪の大気汚染の中で暮らそうが、

「寿命などそう大きくは変わらない」というのです。

けれど友人がいない、地域活動に全く参加しない
といった要素が寿命に与えた影響は甚大だと。

友達が多い、同居人がいる(同居人が配偶者でなくても構わない、パートナーでも良い)あるいは地域コミュニティに溶け込めていると感じる人は、そうでない人よりも長生きする可能性が、30%もアップしている。

*どんなに日々健康的に暮らしていても、家に同居人がいない、友達がいない、地域に溶けこめない人は、寿命が短いというのです。

凄いデーターですよね。

しかも対象の方が30万人、50万人という、千葉県市川市や松戸市と同じくらいの人口を対象にしている、しかも7年という長期間にわたってのデーターですから、確実性があると思います。

こんな新聞の記事もありました。

放送大学 千葉大学名誉教授 社会学者 宮本 みち子 様のインタビューの記事です。

宮本先生は、日本の「家族」のカタチが大きく変わろうとしていると。
国立社会保障・人口問題研究所が、昨年発表した将来・推計で、2050年には、全世帯の実に44%が「一人暮らし」が見込まれていると。

「結婚して家庭を築く」という人生モデルは当たり前ではなくなり、心と暮らしのよりどころであるはずの「家庭」を誰もが当然のように手に入れることができなくなってしまいました。極めて重い問題ですと。

そして一体何が問題か!

⓵結婚して家庭を持ちたいと思っても出会う機会がない

➁現行の結婚制度が、人々の感覚に合致しなくなっていて、家庭を持とうという意欲をそいでいること。

更にシングル化に伴って、とりわけ深刻なのが孤立と孤独です。
共通するのは、事故や病気、災害時に頼る人がいないという不安。
今は健康で経済的にも自立して見えるシングルも、やがて地域に知り合いが1人もいないまま高齢期を迎える可能性がある。
孤立・孤独は、心身に影響を及ぼします。

孤独死の大半は男性で、中年期から続く孤立状態が背景にあると言われ、平均寿命が約10年短いという調査結果も報告されています。しかし彼らは地域とのつながりを拒んでいるわけではなく、多くは参加の「きっかけ」がないだけなのですと。

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~結婚に消極的なお子様と、親御様にも知って頂きたい~

親御様から良くお問い合わせがあるのは、

・本人が結婚に消極的
・仕事が忙しく、休日は寝ている
・職場と家の往復で、出会いがない
・職場に異性がいない
・交際したことがない
・小学校からずっと女子ばかりの学校で、男性との付き合い方が分からない

特に多いご連絡は、

結婚の話をすると「嫌がる」「怒る」というものです。

親としては

・子供には結婚して幸せな家庭を築いてほしい
・伴侶(パートナー)が居れば安心
・社会的にも、結婚をしている方が信頼される

子供としては

・結婚は努力だけでは、叶うものではない
・ただ「結婚しなさい!」と言われて責められるようだ
・親離れしていないようで恥ずかしい
・今の自分を否定されているように感じる

お子さん自身もどの方向に努力すれば良いのかわからない
      ⇩
だから親に反発(正常な反応です)

子供の本心は!

*いつかは結婚したい
*いつかは結婚できるだろう
*親の気持ちは十分わかっている
*でも結婚するための1歩が踏み出せない

そして~年月が過ぎてしまう~

「2021年リクルートブライダル総研調べ」によると、
20代~40代の独身男女のうち「66,6%」恋人がいないというのです。
男性の「3割以上」は、交際経験が一度もないそうです。

~親御さんは諦めていませんか?~

・口を出すと嫌がられる
・結局は、本人の問題だから
     ⇩
その通りです。

でも今、言ってあげなかったことを、10年後・20年後に、後悔すると思います。
結婚することが人として当然の道だと言うつもりはありませんが。

~親御様にも背中を押して頂きたい~

一時的にお互いに気まずい思いをしたり、傷つけ、傷つけられたとしても言い続けることが大切だと思います。
子供のためにそこまでできる存在は、最後は親しかいないのです。
何もしないでずっと独り・・・・・
昔と違って、待っていても紹介はありません。
動けるのは、親御様だけです。

子供のやる気をアップさせる声掛けとは!
(お互いに傷つけあわないために、心掛けたいこと)

・否定的な事(愚痴)を言わない

例えば

「〇〇さんも結婚したね」・・・お子さんの同級生など
「誰かいい人いないの?」
「このまま独身でどうするつもり?」
「孫を抱くこともできないの?」

と、お子さんに言ってはいないでしょうか?

結婚のメリットを何気ない時に明るく話す

*ご両親様が褒め合う
*感謝の気持ちを伝える
*家庭内で子供に「結婚っていいな」と自然に思ってもらえる雰囲気づくりをする。
*何か変えようとするのではなく「今のままでいいのよ」というメッセージを伝える

そしてここが大事です。

*「今のままでもあなたは幸せそうだけど、最近こういうものがあるみたい・・・・。お友達と一緒に行ってみたら?」と、街コン・婚活イベント・パーティなどのチラシを定期的に渡してみる。

*「マッチングアプリは、手軽かも知れないけど、注意してね」

*「結婚相談所なら、手厚いサポートの所を選ぶと良いよ」

婚活の話題に抵抗がなくなるような家庭内の雰囲気作りが大事だと思います。

お子さんも心の中では、誰かにそっと背中を押してもらいたいのです。