どんな方にも苦手なことが1つや2つあるものです。
男性の場合は力仕事(DIYなど)苦手な方もいらっしゃいますし、女性をリードしていくような方ばかりではないと思います。
女性の場合はお料理が苦手、お掃除が苦手の方も。
特に女性は料理が苦手だと、引き目を感じてしまうことがあると思います。
夫婦になったらお互いに得意な部分があるのでそれを活かす、足りないところは補ってこそ幸せな結婚生活ができます。
~得意なことをアピールしましょう~
結婚相談所の女性プロフィールのPR文によく書かれているものに
「お料理が好きで、週末には1週間分のお料理を作ってストックしています」とか
「お料理をすると集中してしまい嫌なことも忘れてしまいます」
「手間のかかる煮込み料理が得意です」
更に「夫の胃袋をつかむのが夫婦円満の秘訣だと思います」など
、男性受けもあって料理のできる女性をアピールしているのをよく見かけます。
ただ中には、婚活するのでこれからお料理の勉強をします、お料理を作っていても数える程度の回数だったりするものも、含まれているように思います。
勿論、本当にお料理好きな女性もいらっしゃいますが、休日は習い事や、スキルアップの勉強、趣味、友人とランチ、そして婚活中の方はお見合いや交際に時間を取られ、なかなか現実はお料理まで手が届かない場合も多いのではないでしょうか?
~結婚相談所の実例~
川崎生田相談室に入会した、26才女性会員Bさんの実例です。
就職してすぐに一人暮らしをしたBさんはお給料もそうは多くなく、家賃、光熱費そして食費も切り詰めて、仕事帰りにはタイムセールのお総菜を買ってきて夕食にすることが多いようでした。
ささやかではありますが、白いお皿に綺麗にお惣菜を盛り、栄養を考えての夕飯は、一日の仕事を終えた安堵感に浸りながらゆっくり食べるのが常でした。
勿論お料理が好きであれば冷蔵庫にあるものでササっと短時間で作ることもできるのでしょうが、仕事から帰ってきて作るのは彼女にとっては苦痛に似たものがあり、今度のお休みの時は何か作ろうと思いながら過ごしておりました。
生活のほかに結婚相談所の経費として月会費がかかりますので、婚活期間を半年と決めその間に出会えるようお見合いで頑張ると決意され入会されました。
ピュアで可愛らしいBさんでしたのでお見合いは半年で12名ほどされ、中には交際になった方もいらっしゃいましたが、気に入った男性から交際のお断りの理由が、お総菜を買って食事することがどうしても家庭的ではない、夕食が楽しみな男性にとって妻にはふさわしくないと判断されてしまいました。
性格が優しく気遣いのできる女性であっても、男性にとっては大きな問題になってしまうのでしょうね。
ただ、考えて頂くとわかると思いますが、お総菜を買ってお食事することがそのままこの先もずっと変わらないと思ってしまうことに問題があるように思います。
確かに今のBさんはお料理を作ることは少ないですが、結婚すれば苦手ではありますがレシピを見ながら作ることもできますし、作ろうともしています。
お相手男性には現在の状況で判断するのではなく、この先の事も踏まえながら具体的な話をしておけば、Bさんが食事を作ることを知ったことでしょう。
また現実は、多くの女性が結婚してから本格的にお料理をする方が多いことも、男性としては知ることになると思います。
Bさんには現実をお話し、これから自信をもってお見合いに望むよう励まして参りましたが、Bさんはお見合いのお相手から「お食事はどうされているのですか?」と聞かれたら、今は作っていないことを正直にお伝えしてしまうのです。
同じような状況が何度か繰り返しているうちに、当初予定だった婚活期間の半年になり、Bさんは結婚相談所での出会いは難しいと判断され、退会の手続きを申し出てきました。
~出会いは突然に! 続けることの意味~
26年間という長きにわたって、川崎と横浜を中心に結婚相談所の仲人として、多くの方の成婚のお手伝いをしてきました。
そして成婚した方には、今後の参考のためにお話を伺うようにしています。
川崎生田相談室としての全体の感想・・・・・
仲人や関わってきたスタッフへの感想・・・・・
婚活中の思いや感想・・・・・
今、婚活中の方へのアドバイスや応援の言葉・・・・・
特に成婚した先輩から婚活中の後輩への言葉には心に刺さるものがあります
◍お見合いや交際でお相手からお断りされたら心が折れそうになったこと
◍一人だけの婚活では孤独になってしまうこと
◍この先本当に結婚ができるかどうか不安だったこと
そのような気持ちになった時には、
◎同じように悩んでいる仲間がいると思うようにする
◎モヤモヤした気持ちになった時は、仲人やスタッフに話すこと
◎婚活の事を整理してみることで、見えてくるものがある
◎出会いを絶対に諦めないこと
~退会しても他の方法があるなら 喜んで送り出します~
結婚相談所を退会する方の理由の一つに
「友人から異性の友達を紹介して頂きその方とお付き合いするようになりました」
「会社の同僚からお付き合いを申しこまれたので、この先どうなるかわかりませんが交際してみます。破局したらまた入会します(笑)」
などの理由がある場合があります。
仲人としては、たとえ結婚相談所での出会いでなくても、交際する方に出会ったり結婚を真剣に考えられる方が現れる場合は、喜んで送り出させていただいています。
ただ、話は戻りますがBさんの場合は、結婚相談所以外で出会いの可能性が出てきたわけではないのです。
経済的な理由も多少あったかとは思いますが、半年の期間の中で出会いがなかったので退会を決意したのですが、その短い間お見合いを経験され交際もされ、中には気に入った方もいらっしゃったのです。
仲人としては親のような気持がありましたので、心配のあまり「結婚相談所を辞めて何か考えがあるなら良いのだけど、何か考えがあるの?」とお尋ねするとBさんは「結婚は諦めていないこと」、「当てはないけど今まで通り普通の出会いを期待する」、「職場にはお相手になるような男性がいないので、これからどうしようか考える」といったお話をされました。
彼女は結婚を諦めたわけではありませんし、婚活してまだ半年であったこと、性格も素直で誠実な方でしたし可愛い女性でしたので、今まで頑張ってきてここで諦めたらとても残念に思いましたので、「貴女ならきっと出会いがあると思う、もう少し、あと数人の方とお会いしてから決めても良いのでは?」と、長年の勘といいますか素直な女性は結婚ができるという確信もありましたので、もう少し婚活を続けることをお勧めしました。
「ただ最終的な判断は貴女が決めてね」と、Bさんに判断をお任せしました。
話合いから数日後、仲人の後押しもあり、結婚願望も失せたわけではありませんのでもう少し活動すると、お返事を頂きました。
再活動する気持ちになってくれたことに安堵しながら、Bさんには良い出会いがあるよう願わずにはいられませんでした。
仲人として、会員様の気持ちを汲むことの難しさを感じることがあります。
人によってはアドバイスなど必要ないと思われる方もいらっしゃいますし、アドバイスを砂が水を吸収するような勢いで受け止めてくださる方もいらっしゃいます。
ただどちらの場合も、親身になってくれた言葉や励まし、その人に寄り添ったアドバイスには心が動かされると思っています。
そして弱くなった心から挑戦する勇気が湧いてきて、人生を大きく変えることができます。
~交際しても心配なことが・・・お相手に問題が!~
再活動をし始めたBさんはあれから3人の方とお見合いをし、最後の3人目の方と交際になりました。
お相手の男性については時々報告が入りました。
Bさんからの報告には、お相手はとても良い方で誠実そう、仕事先もしっかりしているので安心感がある、話がとても合うし、一緒に居て心地良いと。
ただ気になる事がBさんにはありました。
お相手の男性はお見合いの時に、お茶を飲む手がブルブルと震えたそうです。
少しだけなら理解できるのですが?と。
最初はお見合いなので緊張しているのだと思っていたようですが、何度かデートを重ねていてもコーヒーカップを持つ手が、水を飲むときのグラスを持つ手が、はっきりとわかるぐらいブルブルと震えていて、気の毒なので目をそむけてしまうほどのようでした。
もう少し交際を続けていくうちに震える手も治るのだろうと思っていましたが、交際が進んで1ヶ月2ヶ月が過ぎてもいっこうに震える手は治りませんでしたので、寛大なBさんでしたが不安でいっぱいでした。
Bさんの頭をよぎったのは、お相手に何か病気があるのでは?でした。
お相手の方は、人柄はとても良い方で優しいし、何といっても大人だなぁ!と感じる位とても尊敬できる方でしたから、このまま何も聞かないでお断りするのは後悔してしまうと感じ思いっきり伺ったそうです。
お相手の男性も、Bさんの不安げな感情をくみ取ったのでしょう、いよいよ話す時が来たと感じていたのかもしれませんが、緊張すると手が震えてしまう事をBさんに話したそうです。
ただその現象をBさんは当然知っているのですが、何度お会いしても手が震えるのは、ただの緊張によるものとは腑に落ちない気がして、その根本の原因が何かを知りたいわけです。
Bさんは状況と気持ちを仲人に報告してくれました。
お相手が尊敬できるような男性であること、何か大きな病気の現れで手が震えるのか具体的に知りたいと、そのうえで判断したいことを話してくださいました。
お相手の方が仰るように、ただの緊張によるものなのか、緊張がほぐれたら震えは止まるのか、結婚相手としては当然気になる事です。
お二人は価値観も合い、一緒に居て心地良い関係性、そのことだけ解決できたら、真剣に結婚の事を考えたい気持ちは十分伝わりました。
Bさんは結婚を考えているからこそ、知っておきたい、力になりたいと思っているので、お相手には「病院で診てもらって、正しい診断を教えてくださいませんか?」とお伝えしたところ、彼は快く承諾してくださいました。
診断の結果は大きな病気ではなく「極度の緊張によるもの」と判断され、それを聞いたBさんはどれだけ嬉しかったことでしょう。
仕事での緊張も大いにあったようでした。
今度はBさんの料理が苦手なことを話す番です。
結婚したら少しずつ料理の勉強をし、レシピを見ながらお料理を作るので時間がかかる事や、味見はお願いしたいなど、これからの夫婦の生活の具体的な話をしました。
話の中で、お相手男性からは何と「実はお料理が大好きで今も作っていますので、食事は僕が作ります」と言ってくれたそうです。
Bさんのその時の驚いたお顔が目に浮かびそうでした。
あれだけ料理が苦手なことを悩み引き目に感じていたBさんの目の前で、お料理が好き、僕が作りますと言ってくれたお相手に、今まで片意地貼っていた自分の心が崩れ落ちた瞬間だったと思います。
不思議なもので、出会いとは理屈ではなく突然やってくるものです。
それからはとんとん拍子でそのまま真剣交際になり、男性からはぜひと望まれ成婚になったのです。
それこそあっという間の出来事でした。
Bさんが、こんなに早い出会いに本人が一番驚いたのかもしれません。
~成婚退会してからも 嬉しい報告が~
月日が流れたある日、Bさんから仲人に電話がありました。
「過日はお世話になりました元会員のBです。お陰様で入籍も無事済み名前は〇〇になりました。今はとても幸せに暮らしています。夫は優しいし、お料理が大好きなので、今もキッチンで夕食を作ってくれているの」と、更に「夫に食事を作ってもらっている私、こんな夫婦で良いのか教えてください」と。
多くの家庭の場合、妻が食事を作っているのに私はこれで良いのか、Bさんとしては不安があったのでしょう。
仲人はこうお伝えしました。「周りの人が何か言っても、夫婦が良ければそれで良いはずよ、こういう形はおかしいとか、夫は、妻はこうでなければならないとか、そのようなものはないと思うよ」と。
夫婦にはいろいろな形がある事、間違ってはいないことをお伝えしました。
Bさんは安心した声で「ありがとうございます」「これで安心しました」そして「結婚相談所を辞めていたら今の幸せはなかったです。もう少し頑張ってみませんか?と、背中を押してくれたからこそ今の幸せがあります」と。
仲人としては幸せな結婚生活の報告ほど嬉しいものはなく、結婚相談所を続ける糧となっているところがあります。
~まとめ~
どんな方にも得て不得手があります。
また女性だから、男性だから、こうであらねばならない、こうすべきだという事も無いと思います。
男性がお化粧をする時代、男性が積極的で女性は控えめ、デートのお誘いするのは男性から、お見合いの申し込みは男性から・・・そんな時代ではないのです。
男性から連絡がなかったら、女性が連絡をすればよいと思います。
男性がデート先に迷っていたら女性が提案すればよいと思います。
お見合いのお申し込みも女性から行い、成婚した方もたくさんいらっしゃいます。
結婚後も共働きを望んでいる会員様が多くなりました。
女性が管理職というる職場もだんだん多くなってきています。
年収も世帯年収で考える時代です。
夫婦のどちらかが先に自宅に帰った方が食事を作るとか、土日は夫が食事の用意をする家庭も知っております。
夫が主夫という事も特段珍しいことではなくなってきています。
たった1回のお見合いで、お見合いは約1時間程度の短い時間で、その人なりを判断するのはとても難しいことです。
例えば、動物の象さんがいます。
盲目の人に象の一部を触ってもらい、象とはどんな動物か伝えてもらいます。
象の鼻を触った人は、丸くて長いもの、シワがたくさんあるものが象だと思うでしょうし、象の胴体の横を触った人は、壁のように広く平らで固いものが象だと思うでしょう。象のしっぽを触った人は、丸くて細長くて、先の方には毛があるのが象だと思うに違いありません。
象の一部を触って感じることに間違いはないと思いますが、それは象の一部であって全体ではないのです。
ほんの一部を見て判断するのは間違いがありますといったお話です。
また、人は環境によって、生き方を変えることによって、変わる場合があります。
難しいかもしれませんが、人のいろいろな面を見て判断する、現在だけでなく未来の事も考えて総合的に判断することが大事かと思います。
婚活でのアドバイスは、あくまでも仲人やスタッフの考え方、その上会員様ご自身の考え方を尊重する結婚相談所が良いと思います。
仲人としてカウンセラーとして、会員様より経験は豊かかもしれませんが、絶対的なものではないはずです。
時代にもよりますし男女の違いもあります、会員様の考え方も当然あります。
大手の結婚相談所のような担当制が良いと思われる方もいらっしゃるでしょう。
いやいや私は地域の個人の結婚相談所が合っていると思われている方もいらっしゃるでしょう。
また個人の結婚相談所でも、1人の方が担当していらっしゃる場合も多いと思いますが、年齢が違う仲人やスタッフがいる、男性と女性がスタッフとしている、そういった結婚相談所は、色々な観点からアドバイスができるのでお勧めの結婚相談所になります。
*無料面談のお申し込みはこちらへ。
お気軽にご連絡ください。