── 川崎生田相談室で生まれたー
結婚は、同じ趣味を持つ二人だけが辿り着けるものではありません。
むしろ、人としての深い部分が共鳴したときに、静かに、そして確かに想いは形になります。
今回ご紹介するのは、川崎生田相談室でご成婚された 30歳代男性のエピソードです。
趣味も生き方もまったく違う二人。
ですが互いの違いを受け入れ、尊重し、最後には揺るぎない信頼感で結ばれました。
相談室に訪れたのは、「自信を失った30代男性」
彼は30代半ばの会社員。
物静かで優しい雰囲気の方でした。
仕事は忙しく、休日は一人でまったりと過ごす、時どきはゲームをするなど、
「必要以上に人と関わらない」ことが彼なりのリラックス方法でした。
これまで恋愛経験も少なく、女性と上手くやっていけるかどうか、
また「自分は結婚に向いていないのかもしれない…」と感じたこともあったそうです。
そんな彼が、勇気を出して相談室の扉を叩いてくださいました。
「価値観が違う=合わない」ではない
―ここから男性の婚活が動き始めましたー
面談で私がお伝えしたのは、ただ一つ。
“違いは、合わない理由ではなく、可能性になることがある”
趣味が違うのは当たり前です。
結婚は趣味の一致ではなく、心の安心感の一致です。
生活の軸が合うか
お金の価値観が似ているか
話したときの“沈黙の心地よさ”があるか
無理をしなくていいか
こうした要素こそ、結婚の相性を決める“本質的な部分”。
この話をしたとき、Aさんの表情に少し光が差したのを覚えています。
運命の女性との出会いは、予想外のプロフィールから活動が始まり、お見合いを重ねて数か月。
ある女性から申し込みをいただきました。
プロフィールを見ると…
明るい
アクティブ
旅行好き
カフェ巡りが趣味
友達との外出が多い
まさに男性さんとは正反対のタイプ。
彼は静かに言いました。
「お会いしなければわからないですよね?」
私からは「だからこそ、一度会ってみませんか?」
この一歩が、Aさんの人生を変えました。
お見合い当日たった1時間でわかった“安心できる人の存在”
お見合いが始まってすぐ、二人の空気に柔らかな変化が生まれました。
お相手の女性は、人を包み込むような穏やかさのある女性でした。
話し方は明るいけれど、声のトーンは落ち着いていて、Aさんの話を丁寧に聞いてくださる方でした。
Aさんの静かな語りに、Bさんは何度も優しく頷き、「それ、素敵ですね」と言ってくれます。
趣味は全然違うのに、会話が止まらない。
沈黙すら、気まずくない。
そして、お見合いの終盤。
お互いの価値観の“芯の部分”が、驚くほど似ていることがわかりました。
家庭を大切にしたい
お金の使い方は堅実
落ち着いた生活を望む
相手を思いやる姿勢を大切にしたい
この時点で、私は
「きっと、お二人はうまくいく」
と感じていました。
交際が進むほど強くなる“安心感”
無理しない人と一緒にいる心地よさ
交際に進んでからは、二人が選んだデートは、華やかなものではありませんが優しい時間が流れました。
近くの公園を散歩
静かなカフェでのんびりお茶
水族館での短時間デート
遊園地で子供のように楽しめた
「Aさんといると、心が静かになるんです」
いつも周りに人がいて、明るく振る舞うことが多いBさんにとって、
Aさんの穏やかさは、まるで深呼吸できる場所のようでした。
Aさんもまた、
「無理に盛り上げなくても大丈夫だと思えた。こんな感覚は初めてです」と話していました。
違う性格だからこそ、
お互いの“足りない部分”をそっと補い合えていたのです。
プロポーズの日、価値観の違いを越えた二人が、同じ未来を選んだ瞬間
あるデートの帰り道。
Bさんがふと言ったひと言は、
「Aさんと一緒にいる未来が、ちゃんと想像できるんです」と。
この言葉を受け、Aさんは大きな決断をします。
控えめな彼が、勇気を出してプロポーズ。
言葉は多くありませんでしたが、誠実で、優しい想いが込められていました。
返事は、迷いのない「はい」。
その瞬間、
趣味も違い、生活も違った二人が、人生を共に歩む決意へと変わったのです。
■ 川崎生田相談室から、これを読んでくださった方へ
婚活ではつい、
「共通の趣味」
「似た価値観」
といった表面的な部分に目が行きがちです。
しかし、本当に大切なのはそこではありません。
今回のお二人が証明してくれたのは、
“価値観の違いは、結婚できない理由ではない”
ということです。
控えめでも、インドアでも、自信がなくても、
あなたの良さを心から大切にしてくれる方は必ずいます。
もし今、
「自分に合う相手なんているのだろうか」
と不安に感じているなら、どうか一度ご相談ください。
川崎生田相談室では、
あなたのペースを尊重し、
あなたの“本質的な魅力”が伝わる婚活サポートを行っています。
