~学生時代に考えていた通りの人生に~

ある大学の先生が女子大で教えたときのお話ですが、女子学生に、将来の職業や結婚についてどう考えているかを聞いたようです。
それに対して女子学生の回答は、

卒業したら

Aグループ「やりがいのある仕事を通して自己実現を果たしたいと考えている」

*Bグループ「2 、3年就職して結婚と出産を考える」

と2つに大きく分かれたそうです。

その後の彼女たちは?

*Aグループ「必ずしも結婚にはこだわっていなくて、良い人がいたら結婚したいと考えていた」

(このまま独身なのか?または結婚していても、結婚年齢は30歳前後というケースが多かった)

*Bグループ「24歳から26歳の間に結婚していた」

(自分たちが考えていた通りになった)

彼女たちは、学生時代に考えていた通りの人生を送っていた。

*Aグループは学生の時代から、結婚をそれほど意識していない女性で、やはり結婚が遅くなるか、独身のままととどまってしまっていた。

*Bグループは、自分はそれほど遠くない将来に結婚するものだと考えていて、その通りになっていた。

*Aグループの結婚に対する構えができていない学生たちは、結婚に対してすぐには積極的になることができず、どうしても結婚が遅れるか、その機会を逃してしまう結果になってしまったのです。

*Bグループで結婚を考えていた学生たちは、就職した時から結婚に対する構えのようなものが出来ていて、結婚にふさわしい相手が現れたら素直に結婚していた。

Aグループのように女性の未婚率が高まったという事は、それだけ結婚に対する構えができていない女性が増えたということを意味しているのではないでしょうか。

テレビで取り上げられていましたが、

30代後半から40代にかけての独身女性が、結婚について聞かれると、「結婚するつもりがないわけではなくて、良い人がいたら結婚したいと答えています」と、同じような答えが返ってきました。

「このいい人がいたら結婚したい」というフレーズは、なかなか結婚に踏み切れないでいる女性たちのキーワードでもあるらしいのです。

確かに、そのフレーズは、彼女たちの実感そのままなのでしょう。

「結婚したくないわけじゃないのです。むしろずっと結婚したいと思ってきました。今でもそれは同じ。私の前にいい人が現れたら、すぐにでも結婚したい。

でもそんな良い人はなかなか現れてくれないのです。だから、今もって独身。でもいい人がいたら、いつだって…」この考えの方って多いと思います。

良い人ってどんな人を指すの?

曖昧なのが、「良い人」なのです。

一時女性にとって結婚相手の条件として、「三高」ということが言われたことがありました。学歴、収入、身長のどれもが高い男性が、三高になります。

今でも三高の男性を探している女性はいらっしゃいます。

三高ならば、性格や人間性などは二の次という訳にもいかないと思いますので、現実的にはなかなか難しいとは思いますが、それでも三高という条件は、単純明快ではっきりしています。

ただ良い人という曖昧な表現は、基準が曖昧なだけに、探すのが難しいです。

ある情報によれば、最近では三高ではなく三低だといわれているようです。

「三低」とは、低姿勢、低リスク、低依存のことで、女性に対しては、あくまでも女性には低姿勢で臨み、公務員や有名企業などの安定した職についていて、女性を束縛したり女性に依存したりしない男性が、結婚相手としてふさわしいというのだそうです。

今の女性の本音を示しているかどうかは分かりませんが、長期にわたる不況が続く中で、高収入の男性が見つかりにくくなっているという現実を反映してのことのようにも思います。ただ三低という条件は、低リスクという点を望めば三高に比べてはるかに曖昧です。何を持って低姿勢や低依存と考えているのか、学歴や収入、身長とは違って基準がはっきりしません。どこかいい人という五感に近いものを感じます。

良い人がいたら、という女性たちは、初めからはっきりした結婚相手の条件など考えてはなかったのだと思います。結婚について夢見てきたものの、それは漫然としたもので、もしかしたらいつかは素敵な人が現れて、自分にプロポーズしてくれるのではないかと考えてきたのかもしれません。

女性が年齢を重ねるに連れて、結婚に踏み切る事は難しくなってきます。

すでに生活のスタイルが出来上がってしまっていますから、他人と生活を始めることで、そのスタイルを崩さなければならないことを面倒に感じてしまうのです。

大人になるという事は、社会の中に自分の場所を築き上げることを意味します。

「結婚する価値はあるだろうか?」そう思ってしまった時、結婚へのハードルはひどく高いものになっています。良い人がいたらという言葉の裏には、自分の生活を壊してしまうことなく、今ある生活のスタイルにうまくはまってくれる男性はいないものだろうかという思いが隠されているようにも思えます。

~理性的に判断すると、結婚などできない~

若い頃なら、衝動で結婚することもできます。そもそも結婚するには相当のエネルギーが必要ですから、衝動は欠かせないものなのです。でも、年齢を重ねれば、理性が発達してきますから、衝動に身を任せてしまうことが難しくなってきます。

果たしてこのまま結婚して良いだろうかと、一旦はブレーキがかかってしまうのです。理性的に判断すると、結婚などできないものかもしれません。いくら相手のことについてデータを集め、付き合いを重ねることで、相手がどういう人間なのかを確かめていったとしても、相手の本当の人間性は一緒に生活を初めて見なければわからないところがあります。

結婚する前には、やはりお互いに遠慮があります。結婚してその遠慮がなくなったとき、人間はどう変わるか残念ながら事前にその点を確かめておくことはできないのです。それに自分にとってだけ都合の良い相手などいるはずがありません。相手だって生身の人間ですから、結婚した相手に全て合わせてくれることなどあり得ません。向こうにも向こうの生活があります。男性だって自分の生活スタイルを崩させたくないと思っているのです。

理性的に結婚相手を選ぼうとすればするほど、選択には時間がかかり、決心がつきにくくなってきます。相手の方がそれにじれて、他の女性を見つけて、先に結婚してしまうかもしれません。時間がかかればかかるほど、結婚の対象となる男性の数は減ってきます。そして、結婚に踏みきれない男性ばかりが残ってしまうことになるのです。良い人がいたら結婚したいという事は、もし良い人がいなかったら、結婚しなくても良いことを意味します。確かに自分の生活を壊してまで相手に合わせたくないと思っているのですから、譲れないものもあるでしょう。でもそれはあまりにも消極的すぎる姿勢ではないでしょうか。どんな事柄でも、それを成し遂げるには、積極的な姿勢が必要とされます。

例えば、良い企業であったら就職したいと考えている人を採用する企業などあるはずもありません。
意欲がなければ望みの結果など絶対に得られないのです。
良い人がいたら結婚したいという発言ほど無意味なものはありません。
それは結婚を遠ざけるだけに終わってしまいます。
一体どういう人が良い人なのか、改めて考え直してみても良いのではないでしょうか?

~結婚をするにはどうしたら良いでしょうか?~

なんといっても必要なのは、結婚する気になることです。
おそらく、これまで結婚することがなかったのは、はっきりと結婚しようという気になっていなかったからでしょう。
はっきりと結婚意志を持っていた女性は、比較的早い段階で結婚しています。
逆に結婚の意思がはっきりしていない女性が、結婚しなかったり、結婚が遅くなったりするのです。
結婚する気になれば、姿勢も変わってきます。
そこで迷っても仕方ありません。結婚する気になって、それで良い結果が得られないのであれば、またその時考えれば良いことです。
少なくとも、その時になるまで、結婚に対してとにかく前向きに取り込む必要があります。
とりあえず結婚する気になったとしたら、次にはどうすれば良いでしょうか。
残念ながらその気になったとしても、すぐに結婚相手が現れるとは限りません。
自分で相手を探すのも、そう簡単にはいかないでしょう。
何しろ今まで探し当てることができなかったからこそ、結婚しないでいるわけですから。
そうなればやはり誰かに紹介してもらうがあります。

その時問題になるのは、一体誰に紹介してもらうかという点です。

おそらくいまだに結婚していない女性は、周囲からの勧めや紹介を断ってしまっている場合もありますから、家族や親しい友人にはもうお願いはできません。

アメリカの社会学者によるものですが、人はいかに職を得るかという論文のテーマです。

管理職や専門職の人たちにインタビューをして、今の職を得るために力になってくれたのは誰なのかを聞いて回りました。すると答えはいつも決まって、力になってくれたのは、親しい友達ではなく、ちょっとした知り合いだったというのです。

ちょっと意外な話ですが、アメリカの社会学者はそのインタビューを論文にまとめるときに、人生において重要な役割を果たすのは、弱い社会的絆であるという結論を導き出しました。

しかもそれは就職だけで限られる事はないそうです。

残念ながら結婚については触れていませんが、社会学者の主張していることを応用してみれば、結婚について充分当てはまるはずです。
つまり、結婚相手を探す時は、親しい人に頼むではなく、むしろそれほど親しくないちょっとした知り合いに頼んだ方が良いというわけです。

それはどうしてなのでしょうか。人間関係を考えてみた場合、自分にとって親しい人間の交際範囲は自分の交際範囲と重なっていることが少なくありません。

例えば、大学時代に同じサークルに属していた友人であれば、人間関係は重なり合っているはずです。という事は、友達の知っている人間は、自分も知っている可能性があります。そうなると、友達に結婚相手を探してもらおうとしても、自分が思いつく範囲をそれほど超えません。しかも既にその友達に彼氏を紹介してもらったりすれば、別の男性を紹介してもらえる可能性はかなり低くなってきます。

その点でちょっとした知り合いの場合には、人間関係をほとんど重なっていません。そうした人に紹介を頼めば、自分では知り合えるチャンスのほとんどない相手を紹介してもらえるかもしれないのです。

ですから、結婚する気になったら、ちょっとした知り合いに相手を紹介してくれないかと頼んでみましょう。役に立つのはちょっとした知り合いで良いわけですから、そうした人を探すのに困ることもないでしょう。まさに袖振り合うも多少の縁です。それが功を奏して男性を紹介してもらい、その男性にあったとします。いわばお見合いになるわけです。
ちょっとした知り合いといっても、誰でもという訳にはいきません。
自分の結婚相手を決めるという、人生を大きく左右するものですから。

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その意味においても、結婚相談所は、確かなものです。

*独身である証明
*お住まいが分かる証明
*学歴証明
*年収証明
*各資格証明

これ以上証明するものがない位、その人自身の証明を提出して頂くものです。

その上に

*本人の写真
*プロフィール(生まれた年月・大まかなお住まい・仕事・趣味・家族構成など)

以上のようなものを、登録時には提出しなければなりません。
安心ではありませんか?

~相手を知ろう~

女性は男性と比較して、結婚のことに強い関心を抱き、どうやって結婚相手を探したらいいのか、結婚式や花嫁衣裳、そして新婚旅行はどうしようかということについては、結構考えているものです。

ところがではどのような結婚生活を送ろうとするかについては、あまり考えていないように思います。まして、男性の場合はなおさらです。

昔なら娘が結婚する前に、母親が簡単なアドバイスはされるかもしれません。
でも、結婚生活の送り方については、意外なほど学ぶことができません。
どのような結婚生活を送ったら良いのか、それは本人たちに任されているわけですが、何しろ初めて結婚し、他人と生活を始めることになるわけですから、あらかじめ考えておかなければならないことも少なくないはずです。

新しい結婚生活の心得が必要とされていると思います。
まず必要な事は、相手のことを知ることです。
相手の全てを知ることは不可能ですが、少しでもどういう人間で、どういう性格なのかを把握しておく必要はあります。

これは誰にでも当てはまることですが、それぞれの人間には定まった生活のスタイルがあって、行動の仕方や価値判断、好き嫌いが決まっています。

2人の人間が結婚して、生活を共にする場合、日常的に接しているだけに、そうした面での違いがはっきりと出てきます。
自分では当たり前だと思っていることが、相手には意外で理解できないこともあります。
難しいのは、そうした性格や価値観、あるいは好き嫌いというものが、簡単に変わっていないということです。

相手の行動の仕方が、自分の基準と外れていて、それは変えて欲しいと思っても、相手のほうは、自分の方が正しいのだと考えていますから、それを変えようとはしません。相手を変えようと思ってはならないというのが、まずは重要なことです。

また、相手に合わせて自分の方を変えるのにも無理があります。

特に今は結婚する年齢が上がってきていますので、人間としてある程度出来上がった段階で、新しい生活を始めるのですから、もう性格や価値観を変える事は困難です。

ただ、その分大人になっているので、相手のことを理解し、受け入れるという余裕はあるはずです。

もちろん、付き合っている間に、あるいは結婚生活を続ける中で、どういった育ち方をしてきたのか、どういうことが得意で、どういうことが不得意なのかという話も出るでしょう。根掘り葉掘り聞き出すというわけではありませんが、それまで経てきた人生の道のりや考え方について、お互いにまとまって話をする必要があります。

そもそも人によって価値観が違いますから、ある出来事をどう捉え、どう評価するかは人によって変わってきます。大切なのは、捉え方や評価の方です。

新たに生活を始めてから比較的早い段階で、お互いの個人の歴史について語っておく必要があります。人によってどうしてこんなにも捉え方、考え方が違うのか、驚きの連続になるかもしれません。お互いの個人の歴史を共有することで、相手を変えようとするのではなく、相手の価値観や考え方をありのままに受け入れることもできるようになるでしょう。

何か問題が起きたとき、どうして違うと捉え方をするのか、個人の歴史によれば、理解できることも少なくないはずです。

~まとめ~

今の日本の社会では、女性たちは、結婚することになかなか踏み切れないでいます。もちろん、女性だけではなく、男性も同じ状態にあるわけですが、それによってここまで見てきたように、晩婚化や少子化という事態が生まれています。

もちろん、結婚するかどうかは、個人の自由かもしれません。
でも、女性たちは、結婚したくないわけではありません。

いつかは自分たちも結婚するものだと考えていますし、男性と競いながらキャリアアップを目指そうとしているわけでもないと思います。

私には、そうした独身女性たちは、ひどく中途半端な状態に置かれているように見えます。
はっきりとした考えがあって、結婚せずに、仕事を続けているというなら、あえて何もいう事はないでしょう。

でも、将来に対するはっきりとした見通しのないまま、ズルズルと独身生活を続けているというのは、どこかボタンのかけ違いをしてしまったのではと思うのです。

結婚したからといって幸せになれるわけではないし、独身女性たちがそんな気持ちでいるのかもしれません。確かにそれは最もだと思います。

結婚が幸せに直結するわけではありませんし、今の世の中では、結婚を選ばないでも、女性が幸せになれる道はいくらでもあります。
でも、ずっと独身のままで、はっきりと自分が幸せになれる道を見出しているという女性だけではないと思います。

結婚相談所に登録し、お見合いの場に現れた男性が果たして理想の男性なのかどうかと考えてしまうかもしれません。でもそう考えるとうまくいかなくなります。

そもそも自分にとって理想の男性などというものがいるものでしょうか。
もしあるとすれば自分は相手にとって理想の女性なのでしょうか。

そもそもその男性が自分にとって最良の伴侶であるかどうかは、そう簡単に判定できるものではありません。
お互いに本当の人間性を知るには、結婚して徐々に過ごす中で、発見するものです。

それまではわからないところがあります。

ただ言えることは自分にとってだけ都合の良い相手などいることはないのです。
お互いに1つや2つ欠点もあります。
だからこそ二人で支え合って、足りないところは補って、理解し合い、譲り合い、二人にしかできない家庭を構築していくのです。

日常の何気ない生活に笑い合い、ちょっとした出来事に感動し、季節の移り変わる風景に生きている喜びを感じることって、素敵ではありませんか?

もちろん長い人生には、失敗もあります、こんなはずではなかったと嘆くこともあるかもしれません。

昔の言葉に「雨降って地固まる」というものがあります。

失敗や、嘆くようなことが雨に例えています。
でもそれを乗り越えたときに、地がびくともしない位固まる、足元がしっかりしたという事です。

ある哲学者の言葉に「何もない人生程、退屈なものはない」とあります。

長い人生にはいろいろあると思います。 けれども夫婦二人で、何があっても波乗りのように楽しんでいけたら、最高の人生ではないでしょうか?