「川崎生田相談室」の会員様は「成婚退会」までの期間が短い方も多いのですが、中には1年や2年以上かかる方もいらっしゃいます。

入会から「成婚退会」するまでの、この期間だけみたら確かに差があるように感じると思いますが「良い方に出会えた」そして「幸せな家庭」を叶えてからの人生として考えたら大きな差はないですし、早ければ早い方が良いという訳ではないと思います。

 婚活をする上で何よりも大事なことは、ただ単に結婚するのではなく、永遠に続く『幸せな結婚』を叶えることです。

他の人と比べて自分は遅いと感じてしまい辛くなったり、自分よりも後に始めた人が先に成婚しているのを見て焦りや情けなさを感じてしまう気持ちも分かりますが、幸せを掴むタイミングも1人1人様々なので、そのタイミングが来るまで諦めずに前向きに活動していくことが何よりも近道だと思います。

 入会から「成婚退会」されるまでの期間は会員様お1人お1人様々ですが、1回のお見合いで「成婚退会」された会員様もいますし、長い間婚活を頑張って幸せな結婚を叶えた会員様もいます。

 長く婚活をしていることに引け目を感じてしまう方もいますが、婚活の世界で頑張り続けることができるというのは、誰にでも簡単にできることではないはずです。

 婚活や結婚をすぐに諦めてしまう人もいる中で『諦める』という選択をせずに、今でもこうして諦めずに頑張り続けることができているご自分をまずは褒めてあげて欲しいです。

 婚活をしている方の中には心が折れそうになってしまったり、辛いことや苦しいことがあって不安や心配で眠れなくなってしまう時もあるかもしれませんが、苦労して頑張った以上の幸せは必ず待っていると信じて欲しいと思います。

 沢山転んで、沢山つまずいて、沢山の傷を負ってきた方にしか見ることができない景色も必ずあります。

 婚活中に生じる『辛い…』『悲しい…』『苦しい…』『悔しい…』という感情は自分が本気で婚活をしているからこそ生じてしまう感情です。

 『本気で婚活をしている』という現実がいつか必ず『幸せな未来』に変わります。

 実際、長い間婚活を頑張って『幸せな結婚』を叶えていく会員様達の姿を私はこの目で何度も見てきました。

 そして、多くの会員様達が『ご成婚退会』された後も『幸せな結婚生活』を送っていることも私は知っています。

~お互いの仕事がシフト制でも熱意があれば~

川崎生田相談室に会員登録してから1年半、彼の仕事先は3交代制で、午前中に出勤する日もあれば、午後からまたは夜間に出勤するような場合もあり、休日の曜日もばらばらな勤務体制でした。例え午後から出勤でも、午前中に出かけることは、時間を気にしながらなのでゆっくりできないと思いますし、体調管理も大変だと思います。年齢は31歳でした。

かたや彼女も当川崎生田相談室の会員様で、彼女の場合は、登録して6ヶ月になっていました。彼女の仕事は看護師で、これもまたシフト制であり、夜勤もあるような勤務体制でした。彼女の年齢は26歳。

彼がお見合いの申し込みをした女性が、たまたま同じ当川崎生田相談室の会員様だったのですが、彼女はお見合いを承諾して、お見合い、そして交際となりました。二人は誠実で真面目、感じの良い若者たちでしたので、何の根拠もないのですが、上手くいくような感じが何となくありました。

ただお互いにシフト制の仕事、昼と夜が逆転するような生活なので、お会いするのがなかなか難しいとは思いました。

確かに、お互いの仕事の合間に連絡を取りあうことも大変だったようですし、デートはどうするのだろうかと心配をしておりましたが、どちらからも不安の声や相談もなく、仲人として二人の状況を知るために日中に電話やメールをしても、彼、彼女にとっては睡眠中かもしれませんので、ただただ見守る事しかできませんでした。

ただ女性は新規面談の時お母様とご一緒でしたので、お母様とも面識がありますし、二人の様子を伺っても良いという承諾も得ていましたので、こちらの都合になりますが日中にご自宅に電話をしてお母様から様子など伺うこともありました。

交際して2ヶ月半ごろ、彼女のお母様にお電話を入れたところ「ちょうど今、彼が車で娘を迎えに来ているのよ。娘と約束したみたいなんだけど、娘は夜勤でまだ寝ていてね。家の中に入って待っててと言っても、『大丈夫です』と言って車の中に居るのよ」と。

更に「娘と約束しているはずなのに、彼に申し訳ない。ただ娘の方も仕事が大変だったみたいで朝方帰ってきたものだから・・・」、そして「今日これから彼は仕事らしいのだけれど、ちょっとでも会って食事ぐらいならできると言って約束したみたいなの」と。

二人の自宅は、車だとそう遠く離れていないのもあったかもしれませんが、2時間もあればデートができるという、その熱意はすごいと思いました。

長い時間のデートはなかなかできないにしても、少しの時間を利用して会う工夫と努力がいかに大切かを教えてもらったケースでした。だからこそ女性の気持ちに響いたのでしょう。お二人はまもなく成婚退会されました。

~時間は長さだけではなく濃さもある~

学校の教科書に出てくる物理学者「アインシュタイン博士」は、「相対性理論」の提唱者であります。

「相対性理論」とはどういったものなのかと、誰しもが思うのですが、ある人が直接アインシュタイン博士に、「相対性理論」とはどういったものかを聞いたそうです。

それに対してアインシュタイン博士は、ユーモアを交えてこう言ったそうです。

「苦しい辛い時は、時間が長く続くように思う。楽しい時は、短く早く感じる。」

そのようなものだと答えたそうです。

また時間は長さだけではなく、濃さもあるとも教えてくれたそうです。

確かに一日24時間は皆平等にありますが、今日の一日を長く感じる人もいれば、あっという間にと、短く感じる人もいます。

婚活する時間がない?

こんな人はいませんか?

* 婚活する暇がないのです。

* 帰宅時間が遅いので、お相手に連絡する時間がないのです。

* お互いの時間のサイクルが違うので、すぐには予定が決まらないのです。

本当にそうでしょうか?

* 何とか工夫するという、強い気持ちがあれば時間はできます。

* 少しの時間を見つけては連絡ができます。

* 忙しいから長い時間は話せないけど、工夫次第では、いくらでも濃い話ができます。

* 時間に余裕のある方が、相手の近くに出向けば、会えます。

* デートをしたときは、時には話す内容をあらかじめ決めて話すなど、工夫次第でいくらでも濃い話、充実した話ができるはずです。

~交際相手の女性は経営者で忙しい人でした~

川崎生田相談室の男性会員様は40歳で、IT関連の仕事をしていて帰宅時間も遅く、海外出張もあり多忙な人でしたが、交際になった女性はそれ以上に多忙な方でした。

というのも、彼女は会社を3つ経営していたからです。

交際相手の彼女の担当者とは、お電話で彼女の状況を伺うことができました。

会社を3つも経営しているので、日程の調整が難しく、まずお見合い日程を決めるのも大変だったようでした。

やっとお見合いができその結果が交際になった場合でも、彼女の時間が読めなくてデートの約束を変更したり、キャンセルになったりと、繰り返す事になってしまい、男性から交際終了になってしまうとのお話でした。

今回も「申し訳ないのですが、とにかく彼女は忙しいので、また同じようになるかもしれません」と大変ショッキングなお話でした。

男性会員様の方には時々状況を伺うため連絡をすると「先日は食事をしました」と、また違う日には「今度出張があるので、帰国したらお会いすることになっています」との連絡に、何となくお会いしていることがわり少し安心はしていても、彼女の担当者の話した内容から、不安はぬぐい切れませんでした。

二人が交際をして1ヶ月ごろ突然彼からお電話がありました。不安いっぱいな気持ちで「やっぱりダメだったか」と想いながら彼の話を聞いていると「私たち結婚することにしました」と、私の聞き間違いかと思って恐る恐る「今、結婚すると言ったの?彼女は忙しくて会えなかったのではないの?」と、そして「まだ交際して1ヶ月なのに何度もお会いしていないのでは無いの?」と、私の1オクターブ高い声に彼は笑いながら「彼女の会社と、私(男性)の勤務先が同じ新宿なので、実は毎日のようにお会いしていました」というのです。お互いに仕事の終わる時間が夜9時ごろなので、彼の方から、夕飯一緒にしませんか?と、毎日のようにお誘いして、一緒に夕飯を食べていたそうです。

だから1ヶ月という短い期間でも、二人が会っていた回数が多かったのです。

更に驚いたことは、「彼女は今、婚姻届けを出しに行っている」というのです。

「一緒に行かないの?」と聞きましたら「私一人でも大丈夫!行ってくるよ!」と、彼女一人で役所に向かっているので、その間に成婚の報告をと思い、連絡をしたというのです。

決めたらすぐ行動に移す、それにしても早いなぁと、嬉しい驚きでした。

~まとめ~

1日24時間をどう過ごすかは、皆さんの工夫次第で楽しいものにするか苦しいものにするか、受け止め方で大きく違ってきます。

少しでも空いた時間があればそれを有効に使う、そしてどうしたら有効に活用できるかを考えるのも楽しく、それを実行する時間も楽しくなると思います。

前例にもお伝えしましたが、交際中でお互いに時間がない場合、二人のうち時間に余裕がある方が、時間の余裕のない方に出向けば、時間のロスが少なくて済み、少しでも多くの話ができます。

お互いに仕事の終わる時間が遅い場合は、職場の近くで一緒に夕食をすれば、食事の時間でもあり、話し合う時間にでもなるでしょう。

遠距離交際の方もいらっしゃいましたが、デートはいつも彼女のお住まいの近くまで出向いていましたので、男性の仲人として「大変ね」と慰めの言葉を掛けたつもりでしたが、彼からは、デートに向かう電車の中で「早く会いたい」「どんな話をしようか」「何を食べようか」と考えている時間が楽しいといったのでした。だから遠いとはあまり感じ無かったそうです。成婚の時は、彼のご両親様と一緒にご挨拶に来て頂きました。

忙しい人でも、楽しい婚活ができる例でした。